私は建設業許可関係以外にも道路使用許可等、おおよそ建設業者様がよく関係する許認可を取扱業務としています。
その一つが農地転用。主に第5条許可申請。

農地、というか土地がらみの仕事はもう絶対AIが入ってこれない行政書士業務の一つだなと思っています。
役所との調整、現地調査、近隣関係・・・。一つ一つを効率化するためのツールとしてAIが入ってくるでしょうが、そもそもこういった財産・権利移転でしかも事務所で座っていても仕事が進まないものというのは、どれだけ時代が変化しようとAIに書類作成させて終了、とはならないと思います(本人申請が楽になって、行政書士のような代理人に任せなくてよくなるケースは想定できますが。)。

建設業許可関係は、コロナ以降郵送受付郵送返却の仕組みが当たり前になっていますし、電子化も進んでいる。もともとそんなに大きな売り上げでもなく取引業者数もシンプルな建設業者さんなら奥様もしくは中の事務員さんがやっているケースもおおい。わからないことがあれば建設事務所に聞いて、補正があれば直して終了。

個人的には、AIがどんどん代替していってほしいと思います。そもそも代替できるものであるのなら、「やる必要がなかったこと」であるわけで。それで困るのは、そのやる必要がなかったことを仕事として行っている(それを対価にお金をもらっている)人ですが、おそらくそういう人たちはそれまでの経験でAIによってさらに必要で、そして需要が高い仕事をする機会に恵まれる。
建設業許可やその関係のある意味簡単な、利害関係さえなければない方がよいようなものは、AIにやってもらって、もっと別の人間が入らなければいけない重要な仕事をしていけばいいのではないかなと。

ただ、農地や土地の権利移転関係は、AIに書類読み込ませて提出してはい終了!とはならないでしょう。影響が大きすぎるからです。契約の当事者間にとってもそうですし、農地は国の食料自給率にもかかわる重要な財産。事業者がAIが作った申請書を電子上で申請して、行政側もAIでそれをチェックして終わり、となる未来は考えにくいです。

私も農地転用のお仕事をいただいた際は、農業委員会や土地改良区に何度も伺い、事業者様とも立ち会ったりしながら申請書を作成します。細かい意思疎通や、なぜこういう計画をするのか、排水はどうするのか、周りへの影響は・・・。農地法の要件についてを法令等を読み込ませたAIを使った方法で確認に使うことはありますが、やはり主体は人間であって、そこは変わらない。

もちろんもっと先の未来で、人間の代わりに現地調査をしてくれるAI搭載の機械も登場して、それが一般人でも安価に使えるような世界になっていたら話は別ですが。でもそれはおそらく明日ではないでしょう。

建設業許可のようにお客様に書類をもらって事務作業中心ではなく、現場や窓口でやり取りをする必要がある、はっきり言って「めんどくさい」ことがおおいのが農地転用。でもやはり一つの案件が無事終わると、関係した方とのチームでの結束力というか連帯感というのも感じられて、「楽しい」。

行政書士業務は幅が広く、業務ごとに違いがあって、本当に楽しいなと思います(もちろん建設業も面白いです)。

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この記事を書いた人

三澤祐喜 行政書士

三澤 祐喜|三澤行政書士事務所(愛知県武豊町)

行政書士 / CCUS登録行政書士

産業廃棄物処理業者に10年以上勤めたのち、2024年に行政書士事務所を開業しました。建設業・運送業・廃棄物処理法・農地法が絡み合う現場の内側にいたので、書類だけを見ていては分からないことがあることを知っています。
このサイトの記事は、実際の案件で調べたこと、窓口で確認したことを、そのつど記録したものです。建設業許可を中心に、産業廃棄物・農地転用・運送業・古物商などの許認可を扱っています。
書類を作ることそのものが仕事だとは思っていません。許認可の壁を越えて、事業を前に進める役を引き受けたいと考えています。

愛知県行政書士会 知多支部|登録番号 第24191550号